耳鼻咽喉科の看護師に求められるスキルとして1番に挙げられることが多いのは、コミュニケーション力です。なぜなら、耳鼻咽喉科を受診する患者の年齢層は小さな子どもからお年寄りまでとても幅広く、それぞれに合わせたコミュニケーションが必要になるからです。

特に小さな子どもは症状を上手く伝えることができないので、痛い部分を指さしてもらったり、擬音語を使って様子を探る必要があります。また、耳が遠くなっているお年寄りには大きな声ではっきりと伝えなければ説明できません。

相手に合わせて使い分けられる幅広い年齢の患者に通用するコミュニケーション力があれば、多くの患者に寄り添うことができるようになります。そのため、耳鼻咽喉科の看護師はコミュニケーション力を重視されることが多いのです。

また、耳鼻咽喉科の看護師には小児アレルギーに関する専門知識も求められます。耳鼻咽喉科では幅広い年齢層の患者が来院しますが、その中でも子どもの割合はとても多くなっています。子どもと小児アレルギーはとても密接な関係にあるので、小児アレルギーに関する専門知識があると、大いに役立てられるでしょう。

さらに、耳鼻咽喉科を受診する大人の中には禁煙を目的にしている患者も少なくないため、禁煙に関する知識も耳鼻咽喉科の看護師には求められます。「禁煙認定指導者」という資格もあるので、禁煙するために受診している患者を正しくサポートできるように資格を取得するのもおすすめです。