看護師が耳鼻咽喉科で働くメリットとしてまず挙げられるのが、ほとんど夜勤がないということです。総合病院や大学病院の耳鼻咽喉科では急遽手術が必要になる場合があるため、夜勤があります。一方で、診療所やクリニックであれば入院施設がないので、緊急手術が必要な患者が来院することがなく、夜勤はほとんどありません。

夜勤があると夜勤手当が付くものの、家族との生活のリズムが合わなかったり、体調を崩しやすくなったりする可能性があります。しかし、診療所やクリニックの耳鼻咽喉科の看護師として働けば夜勤がないため、家庭と両立しやすいだけでなく長く働けるでしょう。クリニックであれば、土日が休みであるため、子どもとの時間をしっかり取ることも可能です。

また、子どもに対する看護能力が身に付くのも耳鼻咽喉科メリットのひとつです。幼い子どもは免疫力が低く風邪を引きやすいため、たびたび耳鼻咽喉科を受診します。子どもは症状を言葉でうまく伝えることが難しいだけでなく、検査や採血に対して強い恐怖心があることも少なくないので、大人とは対応方法はまったく異なります。そのため、耳鼻咽喉科の看護師として働けば、自ずと子どもに対する対応力が付きます。

子どもに対する看護能力は、看護師にとって重要なスキルになります。子どもへの看護能力が高い看護師は大人の患者に対しても物腰柔らかく接することができるため、患者の不安な気持ちに寄り添える人材になれるでしょう。