耳鼻咽喉科には、耳やのどや鼻にさまざまな異常症状を抱えた患者が訪れます。季節性の疾患もあるので、忙しくなる時期が確実に来る診療科とも言えます。そんな耳鼻咽喉科の看護師の主な仕事は、医師の診察介助になります。

耳鼻咽喉科の現場では専門の医療器具を使うことが多いため、器具をスムーズに使えるようにしておくことが大切です。そのため、処置器具を適切に医師が使えるように準備し、処置がスムーズにできるよう物品を渡したり、診察が行えるよう介助をすることになります。

また診察の前後には、医師が診察しやすいように患者の体勢を整えたり、さまざまな検査のための誘導をしたりして診察に備えます。そのため、医師の診察するスピードに合わせた介助が必要とされます。

そして耳鼻咽喉科は、小さな子どもが多く訪れる診療科でもあります。待合室で不安になる子はもちろん、検査が嫌で泣き叫ぶような子も大勢います。そしうした中、少しでも子どもたちの不安を取り除いてあげるサポートをすることが求められます。そうした患者とのコミュニケーションが、診察をスムーズに進める上で求められてきます。

それ以外では病院の規模にもよりますが、治療スケジュールの管理や、手術が必要な患者へのサポートをすることもあります。その際、外来・入院のスケジュール調整や手順の説明、書類の確認などを行うことになります。こうした業務に従事することで、的確な優先順位の判断力や柔軟な対応力が身に付くでしょう。